訪問着ドレス・コート&チュニック・バッグ・リビングセット(K様、U様)
訪問着をドレス・ボレロ・ストールの3点セットにリメイクしました。落ち着いた色合いの生地に枝葉の刺繍が浮き出て、とても見栄えがしますが、それでいてシックさもある上品なドレスに仕上がっています。こうしたベージュ系・クリーム系の訪問着は、50才~の女性に相性の合うドレスやワンピースになります。フォーマルな席も増える年代ですので、お手持ちの着物をリメイクしておけばいざという時に役立つ一品となると思います。
色無地の着物をコート&チュニックの2点セットにリメイクしました。毎度同じ事を言うようですが、市販の洋服ではこうしたコーディネートはまず不可能です。着物リメイクだからこそ可能なお揃いコーディネート。しかもご自身のもう着ない着物を再利用して、素敵な洋服を作り、そして着られるわけです。元の着物代やそれを買い与えてくれた親の想いを考えた時「着物リメイクして良かった」と思うはずです。そんなお客様が多いです。
帯でトートバッグ4点を制作させていただきました。ご自身のもの以外に、お母様・姉妹様などへのプレゼント用として作られました。バッグへのリメイクは着物でも出来ますが、帯のほうが相性はいいです。帯生地は厚くしっかりとしていますので型崩れのないバッグに仕上がります。帯1本で、2~4個のバッグが作れますので、ご身内へのプレゼント、あるいはご自身のスペア用として作られる方もいますよ。
上のトートバッグの中です。ファスナーポケットと携帯ポケットが付いています。ファスナーポケット部分の生地は、バッグ表生地と同じにしています。バッグ中袋に使用する生地のポイントとしては「表生地とはガラッと色を変える」のが良いと思います。一見派手なようですが、中袋ですし、チラッと見えた際にオシャレに見えます。
クッションカバー・テーブルランナー・ティッシュBOXカバーのセットです。リビングのソファー周りを、想い出の着物をリメイクして揃える。とても統一感がありますし、何より想い出の着物を身近に感じられます。ポイントは「クッションは中身の外せるカバーで作る」という事です。中綿を縫い込むと、ヘタった時に解く手間がかかるし、汚れた時に洗いにくいですから。手前みそですが、カバーで作っているお店はあまり無いようです
2020/06/06
着物リメイクをする時に一番大切な事は何だと思いますか?
それは…
●シンプルデザインの作品を、しっかりした縫製技術で仕上げる
という事につきます。
着物とは、それそのものが完成された作品です。
なので出来るだけ「着物の絵柄をそのまま見せる」デザインの作品が綺麗な着物リメイクとされています。
経験上、これは事実だと言えます。
たまにお若い方で、奇抜なデザインの洋服を依頼される事もありますが、正直、作り手側としては???です。
実際、仕上がったものを見ても綺麗な作品とは言い難いです。
その理由は、やはり「完成された着物をリメイクする」からです。
出来るだけ元のままの見え方で制作したほうが良い。
ギャザーやフレアを付けたり、ムダに切り換えたりするのは、元の着物の絵柄を崩す事につながります。
着物は、どんな着物を着てもシルエット自体は全部同じですよね。
織りや色柄で楽しむのが着物です。
その着物をリメイクするのですから、色柄を崩すデザインの作品にしたら綺麗であるはずがありません。
雑誌の奇抜なデザインの洋服を気に入り、「着物リメイクでこれを作ろう」などとは考えないほうが良いように思います。
着物リメイクは、シンプル イズ ベスト です。