着物リメイクオーダー専門店いにしえ

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着物から生まれた新たなリメイク

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ジャケット・ワンピース・トートバッグ(F様)

大島紬のジャケットです。裏地には希少な「紅絹」という主に長襦袢用の生地を使用しています。大島紬をジャケットやコートにリメイクするメリットは二つあります。一つ目は、洗濯が容易であること。大島紬はまったく縮みませんので、後でアイロンをかけるのが苦にならない方であれば家の洗濯機(手洗いモードで)で洗濯出来ます。二つ目は、比較的、水に強いこと。多少の雨水等であればその場ですぐに拭き取れば問題ないです。

淡い色合いの着物をジャケットにリメイクしました。表地が薄めの色の場合、裏地にはその反対色(濃い色)の着物生地を選びます。チラッと見えた時の裏地が、「この人、オシャレな人だ」と思わせること間違いなしです。少し乱暴な言い方ですが、どうせ着ない着物や羽織をお持ちならその着物や羽織を裏地に使用するのが良い、と思いませんか?リメイク後の「オシャレ度&上品度&粋さ」が格段にアップした一品に仕上がりますよ。

小紋の着物をリメイクしたワンピースです。紬以外の小紋、また訪問着などは、ワンピースへのリメイクにとても適しています。それらの着物はしなやかなシルク生地ですので、ワンピースにリメイクすればとてもしなやかで、足さばきも良く、柔らかなイメージのシルエットとなり高級感があります。裏地も着物に付いていたシルクの裏地をそのまま使用していますので、とても着心地の良い着物リメイクのワンピースとなっています。

帯と黒紋付きを使用したトートバッグです。ただ単に帯だけを使用してトートバッグを作ると、その帯にもよりますが、かなり派手なバッグになる可能性が高いです。なぜなら帯自体、派手な帯が多いですから。そこで黒紋付きを組み合わせれば、帯の派手さが「綺麗さ」に変わります。さらに黒紋付きをそのまま使うのではなく、流線型に切り換えて縫製していますのでデザインも良いと思います。ひと手間を加える事が美品作りのコツです。

上のトートバッグの中袋です。帯の裏地を使っているのですが全体に使うのではなく、見返し部分、ファスナーポケット部分には表生地を使用しています。バッグの中は他人からは見えない部分ですが、使用するご本人が嬉しくなるような作りが出来るのも着物リメイクの醍醐味だと言えます。他人から見えない部分をオシャレに作る事こそが、最大の満足感を得られる事につながると考えています。

2020/07/09

着物リメイクをする動機はほとんどの人が
「箪笥に仕舞いっぱなしの着物を何とかしたい」というものです。

「何とかしたい」というのは処分するという意味ではなく、
「高い着物を両親に買ってもらったまま着ないのは忍びない。何とか日の目を見させてあげたい。」という意味です。

この5枚の写真は一人のお客様がリメイクされたものですが、大島紬をジャケット、小紋をジャケット、別の小紋をワンピース、帯をトートバッグ3点、を作られました。

この着物を○○に、この帯を〇〇に、と考える人。
この着物一枚を余さず使っていろんな物に、と考える人。

人それぞれ、その着物に対する想い入れやストーリーが違う分、着物リメイクの仕方もさまざまです。

もしあなたの着物が、ご両親に買ってもらった着物だとすれば、箪笥に仕舞いっぱなしにしている事に対して心が痛みませんか?
かと言って現代ではもう着る機会も無いので、どうすればいいのか困っている方も多いと思います。

この記事をご覧いただいている方は、リメイクをお考えか、または興味がある方だと思います。

一つだけあなたに言いたいのは、
リメイクする、しない、に限らず、
この、着物リメイクの記事を読んでいる事自体が良い事だ、という事実です。

あなたは、お持ちの着物を何とかしようとしています。
それは「親の気持ちを無にしたくない」という良心からではないですか。

着物リメイクをするお客様は、そんな方ばかりです。
だからそれに応えようと自然と、この仕事に全力で打ち込めているのかも知れません。

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