日傘・トートバッグ・ブックカバー・数珠入れ・巾着(K様、O様、M様、N様)
これからの季節に活躍する日傘を着物リメイクで作られました。「着物的な柄」で作る日傘は夏の浴衣によく合います。浴衣はどれも割と控えめな色柄で作られていますので、日傘や手に持つ小物は逆に派手めのものを使用すると良いです。洋装の時にも積極的にご使用くださいね!「それ、着物リメイクで作られたのですか?」と声をかけられるのも案外嬉しいものですよ。日傘は模様柄でなく、絵柄の着物でリメイクすると粋ですよ。
紬の着物からトートバッグ5点、数珠入れ3点、ブックカバー1点を制作させていただきました。地味系の色柄でしたのでトートバッグのデザインを工夫しました。写真では分かりずらいですが、生地を流線型に4カ所切り替えており、大型の外ポケットも付いています。このように着物の色柄を検証し、派手なものはシンプルデザインに、地味なものは凝ったデザインにするのも着物リメイクでは大切な要素だと思います。
数珠入れとブックカバーの拡大写真です。着物リメイクでは裏地に使用する生地が非常に大切だ、と考えています。特にリメイクする着物が地味な場合、裏地に使う生地によっては平凡な作品に成りかねません。それでは折角の着物リメイク作品も嬉しくないですよね~。お客様の着物に合わせて、作り方・裏地生地の選別にこだわる事が良い作品に仕上がることに繋がります。同じ品が数点ある場合、同じ裏地にしない事も心掛けています。
当店でも特に人気の、黒紋付き用の帯をリメイクしたトートバッグです。普段にも使えて、急なお通夜にもそのまま持って行けます。A4ファイルが入る大きさなので、女性の普段使いの容量的にも充分だと思います。また、作りもしっかりしており中身カラッポでも自立しますし、衝撃緩和材も入れていますので中の物もしっかりと守ります。口閉じはマグネットホックですが、ファスナー仕様や巾着仕様にも出来ます。
ミニトートバッグと大小の巾着セットです。トートバッグとは言え、しっかりした造りに仕上げています。巾着にも裏地を付けて高級感が出るように制作しています。着物自体、お安い品物ではありません。それをリメイクするのですから、着物リメイク後の作品もそれなりに高級感がなくてはリメイクする意味がない、と考えています。
2020/07/20
着物リメイクを依頼されるお客様の着物は千差万別です。
色・柄・織り・派手・地味・傷み具合・生地の量…など。
お客様の数だけパターンがある、と言っても過言ではありません。
洋服だと、たまに同じものを着た人を見かけますが、
着物は同じものを着た人を見かける事はまずありませんし、長年着物に携わっていても同じ着物を見たことは過去に1回しかありません。
なので例えば同じバッグ、同じワンピースにリメイクする場合でも、その着物の色や柄、または柄の位置など、リメイクの設計はすべて違ったものになります。
要は生地をカットする位置がお客様の着物によって違うのです。
ここを考えに考えた作品が「美しい作品」となります。
通常の洋服の生産のように「真新らしい大きな生地」から作るのではなく、幅30㎝の生地でしかも見頃・袖・襟とバラバラに分かれている。
だから柄合わせという難しい作業が必要となる。
難しいからこそ、ご納品後にお客様に喜ばれるのがとても嬉しいのです。