クッションカバー・トートバッグ・エコバッグ等(H様、T様、F様)
以下3点の写真はクッションカバーの制作例です。着物リメイクでのクッションカバー制作で当店なりの考えを書きたいと思います。【1】●カバータイプにする事。理由は2つ。①洗える事です。(刺繍入りの帯は洗えませんが。)中綿閉じ込めタイプは洗いにくいです。洗濯機の中で浮くし、水もしみこまないし、乾きにくいです。②へたった時、中のヌードクッションを簡単に新品に交換できます。閉じ込めタイプはほどく必要があります
【2】●サイズは45㎝×45㎝で制作する事。理由は2つ。①45㎝角のヌードクッションならホームセンターや手芸店で気軽に入手できます。(それ以外のサイズはネットでしか入手できないと思います。) ②45㎝角がクッションの標準規格サイズなので、ソファーに置いた時に一番見栄えが良いサイズだと思います。(もちろんソファー以外の場所に置く、あるいは特殊なソファーに置く、というような場合はこの限りではありません
【3】●デザインに工夫を凝らす事。デザインを工夫すれば一般的なクッションと比べて、より豪華な見栄えになります。(当店で言えば、周囲にヒラヒラを付けている事と、斜めにふったデザインです。) ●周辺で使う小物をお揃いで作る事。リビングに置くなら、テーブルセンターやティッシュBOXカバーあるいはフラワーをお揃いで作って飾れば、お部屋のインテリアの一体感がでて、美しいリビングになると思います。
絽の喪服用帯で制作したバッグとポーチです。お葬式の際のバッグと香典入れにも使えますし、バッグには曲線で切り替えたデザインを施していますので普段にも普通に使えます。もちろんポーチも普段使い出来ます。このバッグのコンセプトは「普段と弔事の両用使い」です。急なお通夜でも中身を入れ替える事なく、そのままこのバッグをお持ちいただけます。A4サイズなので充分な容量があり、とても重宝するバッグだと思います。
着物リメイクの小物の定番で、エコバッグ・巾着(大小)・ポーチ・数珠入れ・ポケットティッシュカバーです。トートバッグを依頼されたお客様は、この中の何点かをお揃いで作られる方が多いです。特に今はスーパー等で必須のエコバッグを作られる方は多いです。何かメインの品物にリメイクした残りのハギレ(残布)で、このようなちょっとした物を作るのも、着物生地をムダにしない事に繋がりますよね。
2020/09/16
今回、クッションカバーをメインに紹介しました。
そしてクッションカバーを例として、ある意図(伝えたい事)がありました。
私達が常々思っているのは「着物リメイクは、その材料となるのは着物や帯という事」です。
巷の洋裁本に載っているような「普通のクッション」では、着物や帯やお客様に申し訳ないという気持ちがあります。
普通のクッションなら三方を中表に縫い、裏返して中に綿を詰めて空き口を閉じれば超簡単に仕上がります。
が、はたしてそれで良いのでしょうか。
もう一度だけ言います。
材料はあなたの着物や帯です。超高価なものです。
それを材料にさせていただいて私達はリメイクしています。
普通のものでは申し訳ない。
何か付加価値(デザイン性など)を付けないと。
と常々思っています。
そして完成したのが、写真で説明したクッションカバーです。
中身を取り換えていつまでもふっくらと使える。
デザインは単純でなく、特殊性がある。
あなたの大切な着物や帯をリメイクする者として、「普通の物では申し訳ない」という気持ちを大切にしています。