のれん・座布団カバー・バッグ・日傘など(H様、S様、F様)
訪問着を暖簾にリメイクしました。写真は撮っていませんが、裏にも別の着物を付けていますのでリバーシブルの暖簾になっています。このように暖簾というのは、表裏両方からくぐりますので一枚で作ると裏には「縫い代」が出てしまいます。なので裏は別の着物を付けてリバーシブルにしたほうが綺麗です。また着物も色留袖や訪問着など「絵柄」のある着物で作ると映えます。
上の暖簾と同じお客様ですが、こちらは和座布団(銘仙判)です。銘仙判というのは和座布団で最も普及しているサイズ(横50㎝×縦59㎝)となります。後(足側)にファスナーが付いており、中のヌード座布団を外して洗えます。いつも言っているように座布団やクッションは、ベッドシーツと同じで洗えるように作るべきだと考えています。特にこれからはコロナ禍の時代、人が触れるものは清潔にしておきたいですよね!
こちらは「身の回りのファッション小物をお揃いにしたい」方にピッタリの着物リメイク方法です。日傘にトートバッグ、バッグの中に入れるポーチや巾着です。姉妹それぞれに使えるよう2点ずつの制作となりました。羽織からのリメイクでしたので日傘やバッグの全面に生地を使用すると生地が足りません。そこで派手さをおさえる意味もあり、バッグと日傘には黒紋付を使っています。
バッグと日傘をお揃いにした例です。バッグは、トートバッグとショルダーバッグの2種類を作られました。日傘の裏には別の着物生地を付けて「二枚仕立て」の日傘にしています。お洒落においては「裏」ってけっこう大事です。見えにくい部分ですけど、実は案外見えるものです。「裏」を丁寧に作った品物ほど、人から見ると高級品に見えますし、何よりもオシャレに見えると思います。
こちらはお数珠入れになります。もちろん小物入れとしても使用出来ます。こうした「入れ物系」の品物で大切なことは「中に入れる物を守る役目」をきちんと果たす作り方をしなければいけません。お数珠は割れ物ですし、例えば手鏡を入れるかも知れませんよね。当店では、ちょっとその辺に不注意でカチッと当てた時でも中の物が壊れにくいように、入れ物系の商品には「クッション材」を入れて制作しています。(エコバッグは除く)
2020/10/02
着物リメイクで洋服以外の品物を作るとすれば、大きくわけて2種類あります。
1つは、家の中で使う物、あるいは飾る物。
もう1つは、外出時のファッション小物。
今回の例は、その一部をご紹介しました。
家の中で「使う」ものの代表例は、暖簾やクッションです。
その他、敷物(ランチョンマット)・テーブルセンター・ティッシュBOXカバー・ベッドカバー・座布団カバーなどがあります。
また「飾る」ものとしては、暖簾・タペストリー・フラワー・テディベア・額装などです。
外出時のファッション小物の代表例は、バッグや日傘です。
その他、ポーチ・巾着・数珠入れ・ブックカバーなどがあります。
着物は「着るもの」なので、本当はリメイクも着る物にするのが自然ではありますが、洋服にはその人の好みもあります。
着物の柄はどうしても「和柄」が中心ですので、和柄の洋服がお好みではない人もおられます。
そうした方でも、
「親から貰った着物を生かしたい」という気持ちは当然あるわけで、
そんな人は、今回ご紹介した品物などへリメイクしてはいかがでしょうか。
PS.
「着物を切る」ということ自体に抵抗がある人もいらっしゃいますし、気持ちも分かります。
何も着物リメイクだけが「着物を生かす」方法ではありません。
親に買ってもらった着物を生かせれば良いのですから、
これから年に一度でも着る、とか
娘様をはじめ、身内に譲るのでも良いと思います。
今まで、あるいはこれからも、タンスに仕舞いっぱなし。
とか、
二束三文で売る。
とか、
私としては出来れば避けてもらえたらな、と思います。