一枚の着物でコーデ(お揃い)リメイク
こちらは大島紬のアンサンブルをワンピース・コート・バッグ・日傘をお仕立てしました。アンサンブル(着物と羽織)だと生地も多いので工夫次第でいろんなリメイクが出来ます。
チュニックとバッグをお揃いにリメイクしました。右は日傘もお揃いです。黒生地も使用して派手さを抑える工夫をしています。
着物リメイクしてチュニックと日傘をお揃いにした例です。
2022/09/24
一枚の着物は、洋服の1.5倍～2倍の生地量があります。
着物の柄の入り方にもよりますが、一枚の着物で1着の洋服のみ作るとおそらく半分以上、生地が余るはずです。
着物リメイクをされる人は、「もう着ない着物を何とか活かしたい」と考えている人だと思います。
でも半分以上も生地を余したくない、のではないでしょうか。
それは「親から与えてもらった着物」だからなのだと思います。
生地の上に型紙を置いて着る時、
無造作に生地の真ん中に型紙を置いて切る。
これで良いのでしょうか?
作り手はそのほうが作業がしやすいです。
考えなくて済みますし、十分な縫い代も取れますので。
しかし、それは生地をムダにしている、と思うのです。
自分の生地ではありません。
お客様の大切な着物生地です。
たとえお客様が1着しか作らなくても、2着目を作れるような生地の取り方をする。
これは着物という特殊なものをリメイクしている以上、自分自身に言い聞かせています。
●自分の生地ではない。
●同じ生地はどこにもない。
●思い出のつまった生地。
プレッシャーですが(笑)、
この事を重く受け止めて、着物リメイクをしています。
「ムダにしない」をテーマにした着物リメイクの例を本日は紹介しました。
