着物リメイク洋服のいろんなパターン
黒留袖をリメイクしたドレス&ボレロです。留袖や訪問着は全体柄ではなく、主に裾部分に柄があるのが特徴です。なのでこうしたドレスやワンピースにリメイクしても、柄部分と無地部分のメリハリが効いてお品の良い洋服に仕上がります。
黒の羽織りをワンピースとボレロにリメイクしました。羽織りだと1点しか出来ないと思っている方が多いのですが、そんな事はありません。生地の取り方の工夫でこのように2点お作り出来ます。出来るだけ生地を無駄にしないようにアドバイスさせていただいています。
喪服(黒紋付)をロングコートにリメイクしました。いつも書いている事ですが、コートやジャケットの裏地は別の着物か羽織りの生地を使用出来るのが着物リメイクの醍醐味です。せっかく仕立てるのですから是非オシャレにリメイクしてくださいね。
一枚の着物から3点リメイクした例になります。スカート・ジャケットとチュニックです。シンプルな色柄の着物でしたので、ジャケットの裏地には赤い生地を付けました。赤=派手、というイメージですが、こうして実際に裏地に付けてみれば派手さもなく、逆にオシャレ感が増すと思います。
ベストとジャケットの2ピースです。このような時の裏地には白系(柄入り)をもってくると良いです。表のピンクがまあまあ派手ですので、裏地はおとなしく、しかしお品のある生地にしました。
2023/01/07
着物リメイクは作り手の経験とセンスが問われるお仕事だとつくづく思います。
あと、生地を無駄にしない心も。
お客様の着物や羽織りは、それこそ千差万別。
同じ物は一つとしてありません。
着物を解き、ただ真ん中に型紙をのせてカットする
このやり方では良い出来にはなりません。
生地の多くが無駄になりますし、何よりも良品に仕上げる為の「考察」が入っていません。
着物は千差万別なので、その着物々々でベストな生地取りを考える必要がありるのです。
●前・後・左右から見た時の、仕上がりを想像しながら生地を取る。
●そして裏地の生地を想像する。
あと、一枚の着物で2点以上作る時は、さらに考察する必要があります。
以上の事を時間をかけて考える事が、美しい仕上がりにつながると考えています。