着物リメイク洋服の目安…着物・振袖で最大3点、羽織で最大2点可能です
振袖からワンピース・ジャケット・パンツの3点をリメイクしています。これを見て「えっ、ウソでしょ」と思われるかも知れませんが本当です。すべての着物がこのように3点リメイク出来るとは限りませんが、着物のサイズや柄の入り方によっては可能となります。ステージ衣装という事でしたので裏地には「紅絹(もみ)」を使用してより豪華に仕上げています。
こちらは絵羽織をスーツにリメイクしています。羽織りでは生地が足りないと思われがちですが、生地は充分に足ります。ちょっとブラックトークになりますが「羽織りでは生地が足りない」と言われるのは、作り手が生地を「取り易いように取る」からです。工夫すればするほど生地取りに時間がかかり面倒ですけど、羽織りでも生地は必ず取れるものです。
左の写真は黒留袖を、右は絞りの着物をそれぞれジャケット・スカートのツーピースにリメイクしました。黒留袖のほうはスカートに柄をもってきて、同じ柄を「ジャケットの裏地」にも使用しています。こうすることでスーツ全体に「一体感」がでますし、目を見張るような「オシャレな裏地」を演出できると思います。右の写真の裏地には、表地と正反対の色ですがきつ過ぎない色目を選んでいます。
小紋の着物からチュニック・ジャケット・スカートの3点リメイク。普通サイズの着物でしたが、このように3点セットでの洋服リメイクが出来ました。総柄の着物は生地取りが簡単に思われがちですが、「柄合わせ」という作業が生地全体に加わるので時間がかかります。
2023/02/11
着物一枚で洋服を作れる数の目安は、
●振袖で3点
●着物で2点または3点
●羽織で1点または2点
となります。
コートやドレスなど生地を多く使用するアイテムが含まれると上記の数は作れないかも知れませんが、そうでなければ上記の数を作れる可能性は高いです。
それには着物を解いて反物にした状態で「生地の取り方を考える」必要があります。
慣れてくれば着物のままでもイメージは出来ますが、その場合でも「縫い代にどれだけの生地が隠れているか」を部分的に解いて知る必要があります。
多くの数を作る場合は限られた生地の中で、「どこをどの部分に使用するか」を深く考え抜く必要があります。
柄もありますので、「どの柄をどの部分に使用するか」も合わせて考えないといけません。
着物って皆さんそれぞれに思い出があり、想い入れのある品ですよね。
しかし、もう着ないから仕方なくリメイクするのです。
そんな着物の生地を無駄にして良いはずはありません。
ぶっちゃけますが、
「他店では出来ないと言われました。」
という方が結構多いので書かせていただきました。