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着物リメイクの危険 「洗濯はどうすれば良い?」

2016/10/04

着物リメイクで洋服を仕立てる場合に、避けては通れない最大の課題である「家庭での洗濯」について、書いてみたいと思います。

まず、着物の生地は、着物を作るためのものです。
そして、着物は家庭で洗濯をする品物ではありません。
高価な着物専用クリーニングを推奨されています。

仮に、なにも考えずそのまま洗濯機で洗おうものなら、着物生地によっては「縮む」「色落ち」「解れる」「生地が歪む」など、とんでもない事になる可能性が高いでしょう。

その着物を何かにリメイクしても、単純に考えると洗濯しての結果は同じです。

それに反して、「出来ることなら家庭で洗いたい」

これが、お客様のニーズです。

実は、この「リメイク後の洗濯」の問題に明確な答えはありません。

なぜなら前述した通り、着物生地は多種多様であり、着物は家庭で洗濯をする品物ではないからです。

多種多様な着物生地を、ケースバイケースで対応するしかありません。

とはいっても、言える事がいくつかあります。
以下順不同で箇条書きします。
(洋服の場合です。その他のリメイク品は、当店では洗う事を想定して作っておりません。)

リメイク前に出来る対策としては

●解いてアイロンする前に、柔軟剤入り洗剤で軽く手洗いし(必ず水で)、ザブザブのまま半乾きまで陰干しする。(要は1回縮ませてからリメイクするという事)

●基本的に裏地は付けない。(表地と裏地の縮みの差で、洗濯後、服全体が歪む可能性があります。)
※裏地を付ける場合は家庭での洗濯はお薦めしておりません。

リメイク後の洗濯については

●お湯はダメです、必ず真水で。
●手洗いのみ(洗濯機の場合は手洗いモードのみ可)
●すすがず、ザブザブのまま陰干しする。(水の重みで伸ばす為、絞らないこと。)
●半乾きの状態でアイロンをかける。(必ずスチームです。これを忘れると生地が焦げます。)

明確に言えるのは、これくらいです。

経験上ですが、縮緬・絞り・ウール・刺繍入り・箔押し、でなければ、手洗いであれば可能だと思います。

着物リメイクの洋服は、汗や多少の汚れに神経質な方(いわゆる潔癖症ぎみの方)にはお薦め出来ません。
普段は汗抜きだけにとどめておくのがベストだからです。

  普段の汗には「汗抜き」または「水洗い」のみで対応
  汚れた場合はベンジン等で対応
  
そしてシーズンの終わりに着物専用クリーニングがベストです。

ドライクリーニングでも良いのですが、不安な点もあります。

ドライクリーニングは「水」ではなく「油」で汚れを落とすクリーニング法です。
その成分がクリーニング後に残留していると、徐々に変色したりしますので、注意が必要です。

また、ドライクリーニング料の「特価日は溶剤の入れ替え前」と心得ましょう。汚れた溶剤で洗われる可能性が大です。

当店では、解き・アイロン等の過程での生地の状態をお客様に伝えて、手洗い可能かをお伝えするようにしています。

着物リメイク店ではリスク回避の為、ドライクリーニングを推奨するお店が多いです。
しかし、上記のようにドライクリーニングには危ない点もあります。

いずれにしても、お客様にとってクリーニング料は切実な問題でもあります。

リメイク作業の過程で、ある程度、「洗濯」に関しての予測は出来ます。
お店として防衛策ばかりではなく、お客様との信頼関係の中で、洗濯に関してのアドバイスを積極的に行うように努めています。

なぜなら、「常に着るために着物を洋服にリメイクする」のですから…。


PS.

※ 着物リメイク洋服の洗濯に関するお問い合せにはご解答いたしかねます。
実際に着物を解いてアイロンの工程にならないと確実なご返事が出来ない為です。


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