何にリメイクすればいい?【黒の絵羽織、地模様の羽織】
黒絵羽織は柄の位置に気を配りましょう
トートバッグ(中も手を抜かずにデザインしましょう)
日傘(柄を合わせましょう)
ワンピース(絵羽織の場合は柄を合わせましょう)
トートバッグ(地模様なら服とバッグをお揃いでリメイクしてみては)
2015/05/20
黒に限らず羽織は、よくお客様からのご相談を受けるリメイクの一つです。
<黒の絵羽織>
黒の絵羽織には大柄のものが多く、リメイク時に柄合わせをする必要があるため、むずかしいリメイクの一つに挙げられるでしょう。
ポイントとしては、
●柄が大きい絵羽織は、柄を活かしたいなら小物にリメイクするのは不向きと言えます。
●絵の部分が刺繍であれば、洋服や日傘の場合は裏地を付ける必要があります。
●絵に金の縁取り糸があれば、飾り物にリメイクするほうが無難です。(金の縁取り糸は必ず取れる為)
●縮緬の黒絵羽織なら、洋服へのリフォームは避けたほうが無難です。
と言ったところでしょうか。
当店では、黒の絵羽織は、
「ワンピース」「チュニック」「コート」「日傘」「バッグ」をお薦めしています。
また、その羽織や、着る方の体格にもよりますが、「半袖ワンピース&ジャケット」のアンサンブルでも可能な場合があります。
小柄総柄の羽織であれば、「日傘&バッグ」や「ワンピース&バッグ」のお揃いでもオシャレです。
<黒の地模様の羽織>
地模様の羽織であれば、リメイクの選択肢はグンと広がります。
柄取りを気にする必要が、ほぼ無くなるからです。
ポイントとしては、
●縮緬の地模様絵羽織なら、洋服へのリメイクは避けたほうが無難です。
のみ、気を付けてください。
当店ショップに掲載のものであれば、生地量の範囲内で、何にでもリメイク可能です。
お薦めは「ワンピース&バッグ」です。
黒の地模様であれば、普段にも、また急なお葬式にも対応できるからです。
ワンポイントアドバイス
アイロンがけ
羽織に限らず、黒生地の物(留袖・喪服)は、たぶんですが、高温スチームアイロンは大丈夫だと思います。ただし、おくみなどの端でアイロンテストは実施してください。もちろん裏から当てましょう。
注意点として、絵羽織の絵の部分に金の箔押し(アイロンプリントみたいなもの)があるなら、その部分をさけてアイロンを当てるしかありません。金箔押しが溶ける為です。
アイロンがけに関しては、こちらをお読みください。
その着物生地はアイロン(高温スチーム)をかけられる?
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