着物リメイクブログ > ➡➡➡私達の着物リメイクへの取り組みと考え方
2016/01/16
私達プロが、着物リメイクの縫製をする上で最も大切なことは何でしょうか?
※以下は、「一定以上の縫製技術がある」、とした上で書きますね。
断言しましょう。
それは…「縫う人の性格と環境」、です。
具体的に説明しますと、以下に当てはまる人です。
① 一定以上の縫製技術がある人
② 洋裁が好きな人
③ 几帳面な人
④ 報酬を生活費にあてる必要のない人
他にもありますが、少なくともこの4つ...
2015/08/26
形見分けでの小物制作に多いのが、巾着やポーチあるいは数珠入れなどの、「同じ商品を数点ご依頼される」というケースです。
このような場合、まったく同じデザインの品物を作るか、あるいは一部分でも違った生地を使い同じデザインになる事を避けて作るのか、考えどころかと思います。
今まで、いろんなお客様を見てきましたが、大半の方は、「人とまったく同じモノを手にする事は出来れば避けたい」と思っていらっしゃいます。
それはそうでし...
2015/08/18
着物リメイクは、着物を解く作業から始まりますよね。
ただ、この解く作業がけっこう時間がかかり大変なんです。
ほとんどのお客様は着物の状態でお預かりします。
そりゃそうですよね、私達が大変な作業と思っている解き作業ですので、お客様ご自身で解くのはもっと大変でしょうから…。
ここで、前々から疑問に感じている事があります。
ほとんどの着物リメイク店では「解き料」を取っています。
着物で3000円、帯や羽織で150...
2015/07/29
着物は一生ものです。
その着物を使って仕立てる着物リメイク品も一生ものでなければならないと考えています。
そのお話を、「着物で作るクッションカバー」で例えてみたいと思います。
着物でクッションカバーを作る場合には数多く作れます。
柄や継ぎ方にもよりますが、両面タイプで5枚、片面だと10枚くらい作れます。
使用する場所は、「ソファー」か「ベッド」、あるいは両方だと思います。
仮に、お部屋に統一感をもたせた...
2015/07/24
当店が裏地にこだわっていることは、このブログで過去何回も書きましたが、これは着物リメイクに関して、使用する側も、供給する側も大切なポイントだと思うがゆえに書いています。
正直な私の心の内を書きますと…
お客様には、多少お値段は高くなりますが、「裏地にこだわる事」を前向きに検討していただきたいのです。
どの着物リメイク品も、縫製がしっかりしていれば綺麗です。
しかし、それは、"着物の生地が綺麗なだけ"であり、リメ...
2015/07/01
「見えない部分に気を配る」当店が最もこだわっている部分です。
どんな商品を作るときでも、もちろん表面の見栄えも大切なのですが、「中身」や「裏」などの直接は見えない部分のデザインや構造に気を遣ってリメイクをしています。
たとえば、トートバッグで説明しますと…
表面(おもて)のデザインも、ない頭をひねって考えていますので猛アピールしたいところですが(笑)、このブログでは、あえて「中」について書いてみたいと思います。
まずは、デザインに関しての「中」ですが、
上の写真でおわ...
2015/06/19
本日は当店いにしえの 「着物リメイク商品開発の基本的な考え方」 をお話します。
サンプルを作る際には、
第一に、デザインを最優先します。
第二に、そのデザインで作ると、どこをどう補強すべきか検討します。
第三に、縫製の仕方を検討します。
最後に、サンプル縫製を実施します。
第二と第三は、当たり前のことですよね。
一番重要なことはデザインだと考えています。
しかし、この「デザイン」...
2015/05/07
1枚の着物や羽織から、1着の洋服しか出来ないと思っていませんか?
ショート丈のワンピースやチュニックであれば、目安として、羽織から2着分、着物から3着分の生地が取れます。(デザインにもよりますが…)
写真(上2枚)は、羽織をリメイクしたものですが、デザイン違いで2着ご注文いただきました。
写真(下)は、着物で3枚のチュニックを仕立てた例です。
着物リメイクを考えておられるお客様で一番多いのは、
「何にリメ...
2015/05/06
なぜ、着物をリメイクするのでしょう?
「タンスの肥しのままの着物を活かしたい。」
すべてのお客様の共通した意見です。
「他の女性から注目を浴びたい。」
着物をリメイクする女性の本音だと思います。
「身近な女性を一歩リードしていたい」
これが世の女性の本質と思うのは、私だけでしょうか?
まぁ、「人より素敵でいたい」と思うのは、男女共通の願望ですよね。
せっかく着物リメイク(着物リ...
2015/05/05
いわゆる「普通」の物は作りません。
クッションカバーを例にあげて説明しますと……。
クッションカバーという商品は、普通の仕様(デザイン)であれば少しミシンの出来る方であれば簡単に作ることが出来ると思います。
お客様からオーダーを依頼された場合、私達プロがそのような簡単な仕様(デザイン)のクッションカバーを仕立てることに私は疑問を感じています。
下2枚の写真が簡単な仕様(デザイン)のクッションカバーです。
ほと...