着物リメイクブログ
2019/05/07
「着物を着なくなった世代」の私達には、それなりの責任があると思う
今日は、私が常々頭の中で考えている(思っている)事を書いてみたいと思います。
今、私は56才です。
まさに、「着物を着なくなった世代」の中心に位置する年代だと思います。
この、「着物を着ない世代」の"責任"とは何でしょうか?
今、あなたがお持ちの着物で一番多いパターンが、「結婚と同時に親に買い与えられた着物」だと思います。
その着物を、売る・捨てる・虫干しもせず箪笥に入れっぱなし…
バチ当たりな世代なわ...
2019/03/15
せっかく着物リメイクするなら注目されたいですよね!…だったら「お●●●」で作るのが一番いい
さて、あなたにいくつか質問です。
① その着物、誰が買ったのですか?
答え…両親、あるいは祖母。
② あなたは何故、着物をリメイクしようと考えているのですか?
答え…捨てられないし着る機会もない、リメイクして有効活用したい。
③ リメイクした後、人からどう思われたい(見られたい)ですか?
答え…いい活用法だね~・綺麗~・お洒落~・カッコイイ~
まとめると、あなたは…
高価で綺麗...
2018/11/27
着物リメイクで最も頭に浮かばない黒紋付(喪服)の最適なリメイクとは?
着物リメイクと一口に言うけれど、着物の種類は多種多様です。
「黒紋付き」「留袖」「訪問着」「付下げ」「小紋」「振袖」と、着用するシーンによって着る着物のいわば"格付け"がされています。
この中で、あなたはどの着物をリメイクしますか?
実は、色柄を問わず一番リメイクし易く、またリメイク後の使い勝手が非常に良いのが黒紋付き(喪服)リメイクです。
ところが、この黒紋付き、
ほとんどの人の頭の中に「リメイク出来る...
2018/11/10
「亡くなった母の着物なんです。生地を無駄にしたくありません。」
「亡くなった母の着物なんです。生地を無駄にしたくありません。」
こういった「声」には、何が何でも応えてあげたいです。
ここで言う「無駄にしたくない」とは、ただ単に「この着物を何かにリメイクしたい」という意味ではありません。
「この着物生地を余すことなく使い切りたい」という意味です。
実は、こうしたお客様は全体の2~3割ほどいらっしゃいます。
着物一枚を何かにリメイク(例えばワンピース)しても、生地は半...
2018/07/06
プロの縫製職人は、「綺麗な縫製」には出来るが「美品」になるかは別問題
着物リメイクで一番大切な事は…「縫製」だと思っていませんか?
違いますよ、、、「設計」です。
どう作るか、これが一番大事な部分ですね!
二番目に大事なのが「縫製」です。
勿論どちらも両立しないとダメですが、どちらが大切かと言えば設計・デザインになると思います。
縫製は、出来て当たり前、ですので…。
当店では「設計・デザイン」は全て社内でやります。
そしてその設計通りに縫う役目を担っているのが「当店...
2018/06/25
過去1000年、もしかして未来も含めて、
あなたの世代(現在40代~60代の人)が持っている着物が、品質・色柄共に着物の歴史上で最高のものである可能性は高いです。
(一部の高級品を除き、一般庶民が着る正絹着物の場合で書いています)
戦後の昭和25年位~昭和末期にかけて作られた着物ですかね。
いわゆる「高度成長期」に製造された着物です。
あくまでも、着物リメイクをしている私の主観なのですが…
戦前の着物は...
2018/06/15
着物を洋服にしても着ないと意味ナシ…着るリメイクの手本とは?
着物リメイクしようと思った時、あれこれいろいろ考えを巡らせますよね!
それも楽しみの一つではありますが…
考えたけど結局わからない、という人や
考えた結果ドレスやワンピースにする、という人は多いです。
着物自体が高価な物なので、リメイク後も高級感のある洋服にしたい
あるいは
特別な日に着る洋服にしたい
という気持ちや考えは良くわかります。
でも、ちょっと待ってください。
そもそも、何故、着物をリメ...
2018/06/01
「母が残した着物の生地を余す事なく使ってリメイクして欲しい」
という依頼でした。
めずらしい依頼のされ方ですが、私達の元には月に数件このようなご相談があります。
まさに、"着物リメイクの本質を表した"ご注文例だと感じます。
想い出の着物をリメイクする行為とは…
リメイクにかかるお金の問題ではない
その着物の生地をムダにしたくない
その着物にかかわった人の想いを大切にしたい
というよう...
2018/04/28
世の中には、いろんな「物」がありますよね。
建築物、車、電車、家電、日用品、などなど…
ありとあらゆる「物」が我々の身近にあると思います。
当然、着物リメイク品もその中に含まれます。
本日は、その「物」のカタチ(形)についてのお話です。
カタチ(形) = デザインとも言えるでしょう。
物の形の基本となるのが、ライン(線)です。
そのライン(線)には、「直線」と「曲線」の二つしかありません。
...
2018/04/21
ファッションコーディネートの基本中の基本に…
3色以上は使わない
というのがあります。
頭から足元まで1色というのもどうかと思いますので、一般的には「2色か3色でコーディネートするのが理想」とされています。
着物リメイクで洋服にする場合、これを頭に入れて考えると良いです。
最近でこそ娘が嫁ぐ際に着物一式を揃える親も少なくなりましたが、
あなたが今40才以上なら、親が揃えてくれた着物がお手元に沢山ある...