着物リメイクブログ
2017/04/28
振袖といえば…
日本の伝統で、着物文化を代表する着物ですよね。
と同時に、
「もったいない」を象徴するような着物とも言えると思うのですが…。
成人式後は袖を短くリフォームして着る、という風習もあるけれど、そんな事をしてまで着る人もほとんどいません。
ましてや振袖の柄自体、袖を短くするように考えては作られていません。
代々、子や孫に受け継ぐのであれば素晴らしい事ですが…
今の子供たちは真新しい振...
2017/04/07
着物リメイクで「知識」「経験」「実績」って本当に大事なの???大事なのは●●●でしょ!
着物リメイク品の出来栄えは、生地の「取り方」で決まると言っても過言ではありません。
着物リメイクでは、無地の着物をリメイクすることはほとんどありません。
無地の着物は元々数が少ないし、リメイクしても見栄えに乏しいからです。
当店でも喪服以外の無地の着物は、リメイクした記憶がほとんどありません。
無地の着物の中古在庫はたくさんありますが、メインで使用することはなく、たいていはサブ的に生地を付け足す場合に使用してい...
2017/03/17
これが何かわかりますか…もちろん着物ですが、寂しい着物達なんです
この写真は、ある方より当店に「ご寄付」いただいた着物と帯です。
実は、珍しい事ではありません。
月に数人の方が、
「この着物を何かに利用してください」
と当店に持ち込まれます。(ただ、再利用出来る状態のものしかお引き受けは出来ないのですが)
理由は、その方その方でさまざまですが…
共通している点が3つあります。
それは…
①もう着ない。
②娘がいない。
③リサイクル店に行ったが...
2017/02/11
毒にも薬にもならない言葉や文章には、価値も魅力もないと思う件
最近、他のブログやSNSを見ていて必ず感じる事があるんですよ。
「何が言いたいの?」
「綺麗ごとやろ」
「自画自賛?読みたくないわ~」
FacebookのようなSNSでは"交流"という使い方があるのでまだ良いのですが、問題はブログ。
毎日々々延々と、日記的な"短い文章"で、
「作りました~」「食べました~」「買いました~」「行きました~」
しかも、見解や感想は、
「難しかった」「美味...
2017/02/04
日本人が好む着物リメイクの仕方とは…「粋」と「わびさび」という言葉に関係があった
「見えない所こそ綺麗に」
「質素な中にも少しの美しさを見いだす」
古来より日本人に備わっている良き文化です。
義を大切にする
隅々まで掃除する
温泉に浸かり疲れを取る
高い精度のモノ作り
接客時のおもてなしの精神
これらはすべて「先人が築き上げた良き日本文化」だと思います。
不思議なことに着物リメイクに関しても、この「見えない所こそ綺麗に」や「質素な中にも少しの美しさを見いだす」を心掛け...
2017/01/27
着物リメイクの危険「経年劣化した生地を使うと…」実際に検証してみた
「着物リメイクの危険シリーズ」
今回は、古い着物(戦前・戦後くらい)の生地の経年劣化について、当店の見解を書いてみたいと思います。
まず、大きく分けて、着物生地には2種類の傷み方があります。
① 生地全体が色あせていると同時に織り糸自体が劣化した状態。
(いわゆる経年劣化)
※見分け方は「生地が紙に近づいている」といった印象。
ゴワゴワとした感じで、生地が硬くなっている印象。
② 部分的...
2017/01/10
以下はその全文です。
…………………………
大切な着物に新たな命を
KYOKOさんは、着物や帯をお客様のご要望に合わせて洋服やバッグ、小物などにリメイクしています。
「着物を捨てたくない、かと言ってもらってくれる人もいないと嘆いている方、形見分けで頂いたものの扱いに困ってタンスの肥しになっているという声も多く聞きます。
そのような声を聞いて、着物を、お客様が満足できる何か別の形にして残したいという想いでリ...
2016/12/25
私は55才です…
私の年代に限らず昭和生まれの人であれば、ご自分の着物をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
最近では、お嫁入り道具の一つとして着物を準備する家庭は少なくなってきているように感じますが…。
現在40才以上の人であればほとんどの方が振袖以外の着物をお持ちだと思います。
それ、
お正月の初詣に一度でいいから着てみましょうよ!
というのが本日のテーマです。
なぜ、こ...
2016/12/02
当店を訪れるお客様、電話やメールでのお問い合せでよく耳にするフレーズがあります。
着物の買取り価格を聞いたら…
「二束三文でした」 (>___
2016/11/18
結論から申しますと…
「売る」のはアリでしょうが、
「売りつける」のはナシだと思います。
何故、こんな内容の記事を書こうと思ったか、と言えば、
この仕事をしていると、体感的に約7~8割のお客様が、
「着物の処分に困っている」
「着物を捨てたくない、かと言ってもらってくれる人もいない」
このような人がとても多いです。
要は日本中のほとんどの着物は「箪笥の肥し」状態なわけです。
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