着物リメイクブログ
2015/06/02
かなり前のブログ記事で、着物リメイク業界の「ドレス」の仕立て代は高いのでは???と書きました。
本日は、その延長でお話したいと思います。
「高い」というのはあくまで価格ですから、その内、下請け縫製代がいくらなのかは当然わかりません。
縫製工場に出しているなら高い。
自社に縫製専属の社員がいるなら普通。
個人の縫製士と契約しているなら安い。
という事になるかと思います。
ここで問題です。
では「...
2015/06/01
黒地に地模様の帯を何にリメイクすれば良いか、というご相談もよく受けます。
黒物の着物(黒留袖や黒紋付)は、ある程度、年を重ねるとお役御免になる着物です。
なので、60才~の方からのご相談が多いです。
この相談のケースでは、当店では「バッグ」へのリメイクをお薦めしています。
黒紋付(喪服)は着る機会が無くなったとしても、お通夜やお葬式には行く機会は必ずあると思います。
そんな時、黒のバッグがあると非常に便利...
2015/05/31
留袖ドレスの基本形【フレンチタートルネック・ストレートタイプ】
本日は、50才代以上の方に人気の、留袖ドレスをご紹介します。
黒留袖は、お子様のご結婚式が終わると「お役目終了」ですが、最近では、お子様のご結婚式も着物(黒留袖)ではなくドレスで出席したい、とのお母様が増えています。
着物離れが進んでいる証拠ですね。
私達、着物リメイク業界にとっては追い風です。
が、しかし、着物を扱う人間として、着物文化(着物生地)の継承を「リメイク」という形でしか残し辛い現状を考えると、一人...
2015/05/30
ティーマット等の敷物、あるいはテーブルセンター…。
たかが四角く縫うだけの品ですが…。
当店では、その着物や帯の絵柄的に考えて、
また、「より良い品」を作るための過程として、
「そのまま全面を、その生地で仕立てたほうがいい」のか、
「生地を足したほうが、綺麗になる」のか、
を、検討するようにしています。
オーダーの場合は、もちろんお客様のご要望を最優先します。
が、しかし、「あきらかに変」である場合は、...
2015/05/28
個人的には、暖簾というアイテムは着物リメイクに最も適していると思います。
●シルクである事。
素材が軽いと重厚感に欠けますし、しなやかさにも影響します。
シルクのしなやかさ・適度な重さは、暖簾を手ではらった感や風になびく感にシックリピッタリ合っていると思います。
●柄が暖簾に合っている事。
これは言うまでもなく、「和」を基本としている着物の柄は、暖簾にピッタリです。しかも、春夏秋冬や、模様・絵など、設置する場所・...
2015/05/27
振袖用袋帯の特徴としては、
・生地が厚くしっかりしている。
・大柄のものが多い。
・刺繍のあるものが多い。
という帯が多いかと思います。
これらを踏まえると、おのずとリメイク対象品は「洋服と日傘はムリ」という事はわかると思います。
当店では、「バッグ」「クッションカバー」「テーブルセンター」「フラワー」「敷物」「ティッシュカバー・財布・ポーチなどの小物」「タペストリー」等をお薦めしています。
ポイント...
2015/05/26
非常に重厚感のある色柄の小紋のお着物を、ロールカラーのワンピースにリメイクしました。
裏地には、当店の在庫着物の中から珍しいブルーの裏生地を発見し、ちょうど色も合うのでそれを使用しました。
実を言うと、当店では裏地に非常にこだわっており、白のキュプラはあまり使用したくありません。
たしかに、キュプラの良い所は、「中着とのスレ感」と「静電気が少ないこと」です。
裏地としては、適していると思います。
が、しか...
2015/05/25
着物リメイクでは定番スタイルのワンピースやチュニックが人気です。
写真は、当店のオーダーワンピース・チュニックの中では、一番人気の高いシルエットの商品です。
いわゆる「定番」のカタチですよね。
人気が高いという事は、それなりに理由があります。
●手頃な価格であること…
この商品は裏地なしで税抜23000円(当店は解き代・往復送料無料)です。
●幅広い年代層に対応のシルエット…
シンプルなデザインなので若い方からお年寄りまで、年齢を問わず着用できます。(という事は長...
2015/05/22
通常、着物生地にはストレッチ性がほとんどありません。
なので、避けなければならない着物リメイクは、
●タイトなシルエットの洋服
●少しでも傷んでいる生地での日傘
●少しでも傷んでいる生地での座布団カバー
等、使用する時、生地に負荷のかかる品物は着物リメイクには不向きと言えます。
たとえば、
着物リメイクの定番商品といえば「日傘」ですが、傘を開いた時に生地にかなりの負荷がかかるのは、想像できると思い...
2015/05/21
日傘といえば着物リメイク(リフォーム)での定番中の定番ですね。
当店では、日傘には裏地を付ける事をお薦めしております。
写真が、「裏地付きの日傘」ですが如何でしょうか。
着物一枚で作る日傘とは違い、粋でオシャレな日傘に変身します。
また、日傘収納袋も共生地で仕立てておけば良いと思います。
高価な日傘ですので、紫外線から守るためです。
日傘は、羽織から1本、着物からは2本が作れます。
「縮緬」「絞り...