着物リメイクブログ
2015/04/15
写真の帯のような、いたるところにシミ汚れのある帯でも(お客様には失礼な表現ですが…)、柄部分のみを活かしてトートバッグに仕立てることが可能です。
このような場合には、帯の生地全体にシミ汚れがある為、トートバッグ全体に使用することは出来ません。
当店のバッグでは定番のデザイントートバッグであれば、流線型を活かした外ポケットの部分に帯柄を使用し、他の部分には当店在庫着物生地を使用するということが可能です。
帯の柄は、...
2015/04/14
洋服・ファッション小物・インテリアファブリック・小物など、着物リメイク作品を作る上で当店が一番こだわっている部分は、「裏地」です。
それは、「日傘」にも当てはまります。
写真をご覧ください。
一目瞭然かと思います。
ただ皆さん、重さが気になるかと思いますが…
確かに、物理的には重くなっていますけど、そんなに「重い~」って感じではありません。許容の範囲内だと思います。
着物2枚使用するのに躊躇する方は、裏...
2015/04/13
美しい"モノ"を仕立てる為の一つの手法として…
●「裏地も、表地と同様に考える」
ということを当店では大切にし、それを実践しています。
着物リメイクのコートでは、当店は、「裏地にも着物生地を付ける」ことを推奨しています。
同じように、ワンピースやチュニックでも裏地を「見せ場」として考え、白のキュプラではなく、無地に近い着物地や紅絹を使用したりします。
私は常々、「着物リメイク品とは特別な品である」というこ...
2015/04/11
着物や帯をほかの物にリメイクをお考えの方が、まず気になるのが「リメイクのお値段」だと思います。
当店に限らず、着物リメイク料というものは決して安いものではありません。
具体的には、ワンピースですと2万円前後~5万円前後で、平均3.5万円前後といったところでしょうか。
街の量販店へ行けば何着も買える金額です。
一方で、街のオーダー屋さんでシルクのワンピースを仕立ててもらうと(勿論Made in japanで)、いくら...
2015/04/10
正式な「数珠入れ」の作り方・・(あまりに酷いリメイク業界の現状を暴露します)
「数珠入れ」…
その名の通り、お数珠を入れる袋(ポーチ)ですよね。
着物リメイクで形見分けをされる人には人気の商品です。
ところが……
この数珠入れ、とんでもない仕立て方をしているお店があるのには驚きを隠せません。
名指ししたいところですが…
さすがにそれは出来ません。
数珠入れのことを、「座具」とも言います。
他の商品とは違い、数珠入れには"お数珠の入れ物"という用途のほかに、「お数珠の座布団...
2015/04/06
「趣味で織った75×38㎝の生地を使ってバッグを作りたい」というご依頼でした。
この場合の検討事項としては…
① ストライプ柄を活かしたデザインであること
② A4サイズが入る大きさで作ること
この条件をクリアしないと良い作品は作れないと考えました。
ところが、生地の大きさから逆算すると、バッグ全面に使用することが出来ません。
ストライプ柄を活かしつつ大きさも確保するには、生地を足さないといけません。
...
2015/04/03
死に装束といえば仏教徒なら経帷子(白装束)ですよね。
ただ、この死に装束が最近女性の間で静かに見直されつつあります。
それは、「葬儀屋さんの用意した白装束は嫌だ」という近年の女性達の声(願望)だからです。
●最期ぐらいは自分のお気に入りの衣装を羽織って逝きたい…。
考えてみると、ごく当たり前の願望だと思います。
そうした世の女性の声からエンディングドレス(フューネラルドレス)というものが、ここ10年ぐらい前に...
2015/04/02
着物リメイクにおいては、非常に使い勝手の良い着物の一つが「喪服(黒紋付き)」です。
生地が黒縮緬以外であれば、何にでもリメイク可能です。
ただ、生地が黒の無地ですので、そのまま普通に仕立てるのはお薦め出来ません。
喪服リメイクでは、何を作るにしても「ひと工夫」しないと、単なる「黒の品物」や「黒の洋服」になってしまいます。
そうならない為に、当店で喪服をリメイクされるお客様には、
洋服なら
●変化のあるデザイ...
2015/03/30
着物リメイクの工程で非常に難しい作業の一つに「柄合わせ」があります。
これを完璧に行わないと、いくらデザインや縫製が美しくても、その作品は台無しになってしまいます。
写真は、コートのサイドポケットです。
どこにあるか解かりますか?
ポケットの形は丸です。
外付けのポケットです。
しかも斜めに配置しています。
なんとなく、解かると思いますが…
本当に近くで見ないと解からないレベルの縫製技術です。
...
2015/03/28
笹模様の小紋生地をコーディネートの軸にして、数種類の紬生地を組み合わせて作った、お揃いのトートバッグ&日傘です。
バッグ&日傘のコーデは着物リメイクでは人気コーデの一つですが、気を付けるポイントが1つあると思います。
写真でおわかりのように、「コーディネートする生地を全体に使用しない」という事をお客様にアドバイスしております。
「さりげなく揃える」
これを守らないと、いかにも"コーディネートしてます~"的で...